Citroen GSA-1981年式はここが腐る、錆びる-番外編
後日談-1
1999年1月
完成したばかりのGSAで年末、嫌がる家族をムリヤリ詰め込み女房の実家に帰省を強行しました。
環八井荻トンネル内で渋滞に巻き込まれていると、なんだか室内にオイルの焼けた匂いが・・・。もともとかなり排気ガス臭はしたので「こんなもん、こんなもん」と家族と自分に言い聞かせてましたが、しばらくするとボンネット付近からうっすら煙が上がりはじめました。これはまずいです。アイドルも不安定になって、隣の車線の人が心配げに覗いてます。
騒ぐ家族とエンジンをなだめながらトンネルから這い出るころには、油温の警告ランプがうっすら点灯し、アイドルもつらそうな状態。それでもなんとかトンネルから脱出成功し、出口横のGSに逃げ込んでボンネットあけると、ブローバイホースから白い煙がもくもくしてます。とりあえずエンジン停めてしばらく調べているとオイルクーラファンの配線ラインが抜けているのを発見。こいつのせいかとちょっと安心してつなぎ直し、ファンが回るの確認してエンジン再始動して様子をみたのですが一向にブローバイからの煙止まりません。仕方なくしばらく休ませて、だましだまし自宅へ戻ることに(家族は冷たく先にタクシーで帰ってました)。
その日は時間もなく、Xantiaに乗り換えて無事帰省。実家から埼玉付近の三濃い関係者に電話で相談し(オイルポンプだと油圧警告灯点くはず等々・・有益な情報いただきました)年明けに戻ってから、昼間の明るいとこでフロント覗くと、なんとエンジンファンがありません。プーリーだけが悲しく回ってます。これではオーバーヒートするはずです。
問題が起きる前日まで渋滞でも平気だったので、直前か前夜帰宅時に破壊されたようです。トラブルが起きたときは夜だったので全然気がつきませんでした。あとで考えてみれば下手にオイルクーラの配線ライン外れ発見したのがいけなかったのかも・・・。
その後エンジンルーム内のいろんな場所で発見したファンのかけら。
瞬間的に飛び散ったらしくファンケース内には破片は少ししかありませんでした。
替わりのパーツはありがたいことにITONAMIのP氏がストックしていた中古品を譲っていただき、めでたく交換できました。新品パーツはなかなか手に入らないらしいです。
ちなみにファン交換はクランクシャフトにプーリーと一体でとまっているため、フロント回りすべて外した上に、強力なインパクトレンチと40ミリ以上のナット外すコマが必要です。とても自分では無理そうなので作業は近所の工場にまかせました。17年間きっと一度も外されていなかったナットらしく、メカニックもそーとー泣いたようです(交換工賃12000円でした)。
ついでに発見したのは、今回P氏より譲っていただいた交換品は黒いプラスチック製で、弾力性があり羽が手で曲がりますが、壊れたファンは硬質プラスチックのようで、ほとんど曲がらない素材です。前のClubも白いファンでしたが、あの素材だと一枚でも欠けるとすべてバラバラになる可能性高そうな気がします。
ま、原因がファン程度ですんで助かったのですが、あとはオーバーヒートがエンジンにダメージ与えてないのを祈るばかりです。昔のClubも一度オーバーヒートして以来ヘロヘロになってしまたので・・・ちょっと不安。
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