Citroen GSA-1981年式はここが腐る、錆びる-番外編
後日談-4
1999年3月1日
続・いきなりエンジン絶不調
オイル吹き事件も原因不明のままながら一段落、と思って2週間経過。調子良かったエンジンが、ある夜会社から帰宅しようとすると、またまたいきなり絶不調に。
ちょっと回すと失火しまくりで、スナッチとアフターファイヤの嵐。
アクセル深く踏むとパスパスいってて3000rpm以上回らず、一気筒死んだようにトルクも出ない。ボンネット開けてプラグコードやコイルの接触チェックするも変化なし。
どーしようも無いので、だましだまし家に向けて出発する。あきれるほどの加速力。0-400m
60秒台楽々オーバー?(それでもなぜか律義に後ろについてくる軽箱バンのドライバーの精神状態がちょっとコワカッタ)。
いつも何気なく走ってる道にこんなに上り坂が多いとは・・・。甲州街道の山手通りや環七アンダーパスの登りが、ターンパイクの入り口のようにツライ。思わず「オイオイ」「クソー」「マズー」などと独りごとつぶやきながら、パスパス、ガクガクしないようアクセルの微妙な操作に適応しようとする自分を発見しつつ、いつも10分の道のりを30分かけてなんとか帰宅。
翌日、先輩諸氏に恒例のご意見伺い。
結論からいうと、今回もP氏こと楢林氏の診断がズバリで、ポイントのコンデンサー交換であっさり完治。
「コンデンサかも」というP氏からの指摘受けて、「なんか見た気が」と翌日トランク捜索すると、元オーナーこばQ氏からの授かり物の中に新品のポイントセットとローター発見!。
なりゆきでAM2:00より作業開始。ディスビ部分を上からのぞくと進角調整ダイアフラムの脇にコンデンサを発見。しかしマニュアルも昔の記憶も持合わせないため、どーやってとまっているかがわからず。面倒くさくなってディスビごと外すことに。11mmのナット2本でとまっているだけだが、向かって右下側のスペースが狭いためひと苦労。ついでにディスビ周りからオイル漏れの原因が下側のナットが異様に緩かったためなのを発見。20分ほど戦ってなんとか外したブツを明るい部屋に持ち帰り点検する(注:ディスビ外した時に、必ずローター向き確認しておくこと)。結果オーライ、すごーくわかりやすい。
コンデンサは進角ダイアフラムを固定する片側の+ネジに、金属バンドでとも締めされてるだけでした。コンデンサの直径同じならネジをある程度緩め、ポイントへつながるコード引き抜いてずらせば交換可能みたいです。せっかくディスビ外したので、ついでに車検時に換えたはずのポイントもチェックするが、やはり接点は新品状態なので今回はそのままに。シグネスゲージ持ってないので、ポイント交換するとなると目視でのギャップ調整するはめになる予定だったんで一安心。
ついでにローターも交換をと思い新品の方はめると、シャフトの太さが違うらしくスーカスカ。パッケージには軸径10mm、対応車種にはGSも入っているのに、GSAとは違うよう。計ってはないんですがあの感じだと9mmぐらい?。仕方ないので接点だけ磨いて元のままに。
深夜の駐車場に舞戻り、ローターの向き確認してディスビを復帰。オイル漏れの事もあってきつめにナット締める。ここまで1.5時間経過。
さて試乗。いやー治しがいありました。驚いたことに一層なめらかに下から吹けます。これぐらいはっきり「治ったぜぇ!」という修理だとちょっと快感。たかがコンデンサ一個であれほど天国と地獄味わえるとは・・・。思わずAM4:30からドライブスルー洗車しちゃいました。
思い返せばキャブ調整前にも数分だけ同様な状態に陥ったことがあるので、寿命近づいてたんでしょうね。
今回勉強させていただいたこと
●マフラー換えて「10馬力上がった」などというぢみーなチューンより、メチャ不調なエンジンが元通りになる修理の方がはるかに快感である(なんか違うような気も……)。
●ポイントとコンデンサは常備すべき。
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