GS 1220 Club

1220 Front View

1220 Side

1978〜1982年頃の最愛の友(トラウマと言った方がシックリくる?)。右ハンドルの英国仕様?イエガーの5連メーターがついたインパネが変にスポーティでした。なんで右ハンドルを買ったのか、今となっては覚えてません。当時の西武自動車の練馬中古車センターで170万円で購入。購入時の走行距離2万km後半で、手放すまで5万km近く乗ったはず。
 路上で停まるトラブルは、箱根の全開走行でリターンホースからのLHM漏れで山中に置いてきたことと、レギュレータが死んで首都高でバッテリ上がりしたぐらいでしたが、細かなトラブルは後を絶たず。
末期にはオイル漏れだらけで、漏れたオイルがインボードのブレーキディスクに付着し、ブレーキ片効きするのにはまいりました。
 機関関係以外にも、ドアがコーナーでいきなり開く(ラッチの小さなスプリングが折れただけ)、ウィンドレギュレータがポキポキ折れる、窓が落ちる、ガソリン注入口のキーが開かなくなる(注入口の裏でホースを外して入れてました)、など些細?なトラブルの連続。クーラー付き(助手席下に吊り下げるタイプ)でしたが、都内の渋滞では窓開けてた方が涼しかった・・・。冬寒く、夏暑く、年中オイル臭い。
 
 しかし、調子の良いときは本当に素晴らしいクルマでした。当時の国産大衆車とは、次元の異なるドライビングフィールで、正確なステアリング、スタビリティ、ブレーキング性能、そしてもちろん乗り心地と内外装のデザイン。信頼性、整備性以外の点は、国産より確実に15年は進んでいたと思います。とにかく設計者の「こころざし」 by NAVI だけは異様に高い大衆車でした。
「こころざし」の点ではDS,CX,SMも同じですが、ターゲットとしているマーケットがやや上なので、個人的には当時の大衆車(よーするにカローラ、サニークラス)としてのGSに肩入れしたくなります。
 
 毎週のように、アルパインサンビームやベレット、SB1シビックに乗る友人たちと湘南や伊豆箱根方面を駆けずり回わってました。145-15の華奢なミシュランZXでも、強力なブレーキのおかげで下りは速かった。
今また、毎日GSAで通勤中ですが、ステアリングフィール、ブレーキペダルのタッチ、コーナーでのロール具合、スタビリティ、排気量に不似合いな重ーいフラーホイールがついてるようなエンジンの吹け上り感、シートの包まれ具合等々、当時とひとつも変わらず新鮮です。数値化できない非常に感覚的な部分で、決して万人には理解できないタイプのフィーリングだと思いますが、私にはスッポリはまるんだなー。はまった人はわかりますよね、この感じ。

 結局、まともに動かなくなった彼女を、当時20代前半の私は金無い、時間無いの2重苦で泣く泣く手放すことに決め、カーグラフィックの売買欄でヘインズのマニュアルやパーツもろとも10万円で下町方面のおじさんに売り払ったのでした。クルマはマトモに動いてこそクルマなのだと思いつつ、持っていかれた時の、まさに肩の荷が降りたような解放感と寂しさがなつかしい・・・。

GS1220 スペック
当時の取説より抜粋
乗員

5名

最高速度

150km/h

1000rpmの各ギヤの速度

1速 

7.12km/h

2速 

11.76km/h

3速 

17.82km/h

4速 

24.28km/h

自重

895kg

フロント

560kg

リヤ

335kg

全長

4120mm

全幅

1610mm

エンジン

水平対向空冷4気筒

排気量

1220cc

圧縮比

8.2:1

最高馬力(SAE)

65.5HP/6000rpm

最高トルク(SAE)

8.9kg/3250rpm

最高回転

6250rpm

バルブロッカーギャップ

排気 0.2mm
吸気 0.2mm

ガソリンタンク

43L

エンジンオイル

4.2L(一般交換時3.5L)

点火順位

1 - 4 - 3 - 2

タイミングアドバンス

遠心及びバキューム式

ストロボセット

33/2500rpm

ポイントギャップ

0.35〜0.45mm

油圧タンク(LHM)

3.3L

トーイン

0〜2mm

プラグ

NGK B4H or B6H

プラグギャップ

0.65〜0.8mm

タイヤ

145-15 ZX or XM-S
フロント 1.8kg/cm2
リヤ 1.9kg/cm2

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